#culture
2022.09.22
「難しいという言葉を使わない」で気づいたこと

エイトシークエンスは、「難しい」という言葉を使わない。
このルールが今月から撤廃となりましたが、
なぜこのルールを創り、このルールによって何を学んだかをまとめておきたいと思います。
~なぜこのルールを創ったか~
エイトシークエンスのバリューは「前に進めているか」です。
それに対し、「難しい」という言葉は、前に進める言葉になっているのかという問いからはじまりました。
むしろ、「難しい」という言葉は、停滞や放置に繋がる言葉ではないだろうかと。
「それは、難しい問題ですね」という言葉は、よく耳にしますが、それで何かが解決されたり前に進んだシーンを見たことがなかったのです。
そして、言葉は思考から導かれるだけでなく、言葉が思考をつくるものだと考えると、
「難しい」という言葉を使うこと自体が、思考を止めてしまう要因になると思いました。
エイトシークエンスは「前に進める」を大切にしている会社だからこそ、「前に進む言葉しか使わない」という意志を込めて、このルールを創りました。
~やってみての状況変化~
まず、会話がしにくくなりました(笑)
普段、こんなにも「難しい」という言葉を使っているのかというぐらい使っており、他の言葉で代用できない時は会話そのものが止まってしまうこともありました。
そして次に、「難しい」という言葉を発するすべてのものに反応するようになりました。
ニュースや本、コメンテーターの言葉など、あらゆる場所で「難しい」が使われており、「世の中はこんなにも前に進める言葉を使ってないんだなぁ」と驚きました。
2-3ヵ月後、自分はもちろん、メンバーもほとんどがこの言葉を使わなくなりました。
そして、「エイトシークエンスは難しいという言葉を使わない」というルールが暗黙知化され、どこかで規律のようなものを感じるようになってきました。
~やってみての気づき~
これをブランドとして捉える人もいれば、窮屈と捉える人もいたと思います。
これが如実だったなと思うのが、
ブランドとして捉えている(なぜするのかをわかっている)人は、適応が早く長続きする。
逆に、意味がないと捉えている人は、適応せず、いつまでも使い続ける。
つまりは、Whyを自分事化できる人は、習慣化が早いということです。
そしてもう一つは、ルール化することで習慣化を促進することができるということ。
ルールとして規律をつくったことで、半ば強制的に使わないことを意識したことで、行動が変わり、無意識化に擦り込まれる。
普段、私たちが当たり前にしていきていることに問いを発し、当たり前ではないものに変えることは、ものすごく大変なことであり、それくらい、人というのは変化を拒む力が強いということなんだなと体験しました。(変化はしますよ)
だから、自分が変化をしたいと思うなら、
①なぜそれが必要なのかを自分事化できるまで考え抜く
②ルールや規律をつくり、行動から入れるよう強制力を持たせること
は、重要なファクターなのだろうと思いました。
ちなみに余談ですが、私は今は特段、意識しなくても「難しい」という言葉は使わなくなりました。
その代わり、前に進める言葉として「どうすれば〇〇することができるのだろうか」をよく使うようになりました。
これを使うことによって得た最大の成果は、
問題を責めず、問題そのものをどうすれば解決できるかを考え、進めることを最重視して物事を考えられるようになったなと思います。
何かを使わなくなれば、他のモノを使うようになるものですね。
やってみて、気づきが多く、やりがいのあったプログラムでした。
これからエイトシークエンスに入ってくるメンバーは、こういう体験ができなくなるのは少し寂しい気もしますが、何かまた、機会をつくっていけたらと考えています。